武蔵境の英語専門塾

指導者インタビュー

『生涯使える英語力を身につける場所。それの場こそがEPSです!』(4/5)

就職活動と社会で求められる生涯の英語力

石井先生
たしかに,現在の大学生の多くはTOEICの点数を取ることに夢中です。就職活動では,最初に“エントリーシート”を書くわけですがTOEIC730点以上ないと人気企業のエントリーシートさえ通らないのです。ですからTOEICは就活の最大の武器!ともいわれています。さらにTOEICの点数が一定以上無いと,単位は取得しても学年進学出来ない大学も出始めてきました。大学に入っても,結局,卒業する際は英語力の有無がネックになってしまうわけです・・・。高校や大学受験のために英語を勉強するだけでは,もはや無意味な,とても厳しい時代といえます。しかし実際に学生と接していますと,文法力が無い者が非常に多いことに驚きます。最近は高校までのリスニング教育の重視や,短期ホームステイをしていている学生も多いので,TOEICのListeningは400点取れる能力はあるようです。 ところがReadingでは200点程度しか取れない学生が多い傾向にあります。 これでは,TOEICで730点を超えることは,ほとんど不可能になってしまいますよね
今井先生
繰り返しになりますが,日本では英語は読めるけど,聞き取れないという人がほとんどであると思います。しかし実際にTOEICを受験してみると, なぜか苦手と思われるListeningセクションの得点が, 得意であろうReadingセクションの得点よりも高くなる傾向にあります。これは,それぞれのセクションの平均正解数を元に統計処理がなされているからです。受験の偏差値のようなものですね。日本人全体は,Readingはある程度できるわけですから,当然,平均正解数が高くなります。そのため,人並みにしかできない人は,Readingのセクションではあまりよい点数が取れません。 これに対して,Listeningのセクションは, 圧倒的に苦手な人が多いので,平均正解数は低くなります。人よりもちょっとできれば, Listeningのセクションで結構良い点数が取れます。 ですから,TOEICで高得点を取るためには,必然的に,Readingセクションでも得点ができるようにならなければなりません。石井先生がご指摘されるように,近年,英文法が軽視されているように思われますが ,これがTOEICのReadingセクションで得点できない理由の1つですね。もっと言えば,日本の英語教育では,文法の演習や読解演習ばかりしているという印象を受けがちですが,圧倒的に演習の絶対量が少ないからTOEICのReadingセクションで得点ができないとも言えますね。英語は言葉ですので,問題集を少しやった程度で,どうにかなるものではありません
石井先生
英文学者であった故・吉田健一先生(吉田茂元首相の長男)も述べていますが,シェイクスピアなどの上質な英文を多く読み込むことが英語上達の近道であると言っています。やはり良質な英語の読み込みが,英語の受信力と発信力を持つ源泉であり,英会話の上達にも応用できる。すなわち王道なのですね。
今井先生
そのとおりです。当校では,定期テスト前になると一斉授業を一時中断し,個別指導に切り替えます。定期テストで最大限の結果を残すためです。その際,私は中学生にも高校生にも,教科書を徹底的に読み込ませて,教科書の本文を覚えさせます。高校のリーダーの教科書を覚えるのは,一見,気が遠くなるような作業のように思われますが,当校の生徒達はこれを当然のことと考え,取り組んでいます。中学時代に行った通訳訓練,特にサイト・トランスレーションやリプロダクションの賜物ですね。高校生達が,これを嫌がらずにやっているのは,ここだけの話,かなり嬉しい誤算です(笑)。冗談はさておき,トロイ遺跡の発見で有名なハインリッヒ・シュリーマンは,音読によって文章を丸暗記する方法で何ヶ国語も習得したと言われています。教科書を読み込むことによって,単語や熟語,構文,英文法など,ありとあらゆる英語のエッセンスが身につきますので,一石何鳥にもなります。
石井先生
吉田健一とハインリッヒ・シュリーマン(笑)!一流の人間は,昔から同じことを言っているのですね。これが英語教育の本来あるべき理想の姿なのでしょう。英語教育の理想を標ぼうし,実際に多くの生徒に本物の英語力を身につけさせてきたEPSの教育は,本当に凄いと思います。ところで,就職活動に限らず,一般企業でも英語力が当然のごとく求められる時代になりました。多くの日本企業ではグローバル化が進み,私が経営するような中小企業でも,それなりの英語力が必須な時代です。英語力がないと,仕事にさえなりませんから。しかし,たとえば会社で社員のための英会話講座を提供しても,ついて行ける社員は少ないのが現実です。英会話講座から脱落した社員の話を聞くと,文法の基礎力,つまり読む力がないことがわかります。基礎力のない社会人が,今日からいきなり英会話!といっても非常に難しいのが現実と思うのですが。この点において,今井先生はどのような考えをお持ちですか?



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